飲食店でセルフサービスを導入する場合、まず人件費の削減が期待出来ます。最も経営に大きく伸し掛かってくる人件費を削れるというのは、その分だけお店にとって大きいメリットと言えます。他にも本来その部分で働いていたスタッフに、別の仕事をやってもらえますので労働負担が大きく軽くなるという点も見逃せません。やる事が少なくなれば、スタッフは残った部分に全力を注げますし、経営側としても他の部分に大きくお金を使える様になります。
ただし、こういった良い面を上手く引き出していく為には導入予定のサービスをシステム面も含めて熟知しておく必要が出て来ます。例えばバイキングのお店でオプションメニューと通常メニューを並べて置いてしまうと、仕組を理解していないお客さんがオプション分を食べてしまう可能性もあります。この部分にスタッフが出て行って説明の必要が出ると、結局負担の削減という事には繋がりません。
他にも、お客さんと密にコミュニケーションを取る機会が減ってしまう事で些細な事でクレームが発生してしまうリスクもあります。後は初期投資に、ある程度の金額が掛かってしまうという事も折込済みにしないといけません。ただ、見方を変えれば、綿密なシミュレーションを重ねて足を取られそうな部分を、予め洗い出しておけば何れも対応可能という事でもあります。その辺りを考慮するのであれば、まずはスタッフも含めて導入したいプランについてしっかり話し合っておく事をおすすめします。
